固体の結晶構造を記憶する液体:液体ビスマス中の奇妙な音波から証明
総合科学研究科の乾雅祝教授、梶原行夫助教、宗尻修治准教授、国立大学法人熊本大学の細川伸也教授、慶應義塾大学の千葉文野専任講師、公益財団法人高輝度光科学研究センターの尾原幸治研究員、筒井智嗣主幹研究員、国立研究開発法人理化学研究所のアルフレッド・バロン准主任研究員は理論的に予言されていた液体ビスマス中のパイエルス歪と呼ばれる異方的な結合の実証に成功しました。
研究のポイントは、以下のとおりです。
- 世界で初めて、液体ビスマス中の音響モードの励起エネルギーが特異な分散を示すことを実験で検証し、そのメカニズムを解明しました
- 従来、液体ビスマスの音響モードを表す非弾性散乱ピークは低い運動量領域でしか観測できないと考えられていたものを覆しました
- 今回の成果から、溶融母金属からの新材料創成やナノテクノロジーへの発展、応用が期待されます
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